平成14年11月22日に福祉と文化関連の「NPO法人ケアぴーぷる(設立時から平成20年8月までは特定非営利活動法人ウエルフェアコレクティブケアぴーぷる)を坂戸市に設立してから令和4年11月22日に20周年を迎えました。
設立に至った経緯を簡単に申し上げますと、
平成13年3月に東京を中心とした金融機関出身者(看護士2名を含む)による設立発起人11名が集まり、今後の高齢者時代の進展を勘案のうえ、基本事業をどのような事業にするかということについて、数十回にわたり設立発起人会を東京の水道橋にある東京ボランティアセンターで開催し検討を重ねました。
その結果、移動制約のある方への外出介助サービス事業(移送サービス)、在宅で日常生活に困っている方への在宅介護サ-ビス事業(訪問介護)とこれらの人々に対し少しでもこころの癒しになればとの観点から音楽・映画・芝居等の提供をする文化振興活動事業を基本事業としてNPO法人を設立することを決意いたしました。
基本事業は定まりましたが、事務所の拠点をどこにするかが大きな問題でありました。設立当初、収入が全く見込めないため、事務所の家賃を節約する方向で検討した結果、設立発起人の一人が坂戸市三光町3-13-12にアパートを所有していたことから、その一室を事務所とすることとし、地縁、人縁の全くない坂戸市に拠点を置くことが決まり、平成14年11月22日に設立の運びとなり、平成14年12月1日に指定訪問介護事業所を開設するとともに移送業務を開始しましたが、今考えますと人情厚い坂戸市でよかったと思っております。
法人の経営は、理事長の末森克彦と当時副理事長の福田氏との2人で当たることとなりましたが、金融機関業務とは全く違う未知の分野の事業であるため、訪問介護事業所、外出介助サービス事業所の組織作りと、スタッフの確保には大変苦労をいたしました。
この20年間、事業を続けてこれましたのは、現在の事務所所有者の芦様、駐車場所有者福島様(現在は持ち主変更)、事務所改修に全面的に対応していただいた高橋材木店様、数度にわたり福祉車両の助成、事務所の塗装費用の助成をいただいた日本財団様のお陰と、数々の情報を提供いただいた坂戸市役所、坂戸市社会福祉協議会様、関係団体の皆様、さらにご利用いただいた坂戸市周辺の皆様ならびにこれまで当法人を支えていただいたスタッフの皆様のお陰でございまして、衷心より厚く御礼を申し上げます。
なお、特に私が坂戸市の皆さんとの人縁ができたのは、平成19年6月から現在に至るまで坂戸市社会協議会の役員を務めさせた頂いたことが大きく、坂戸市社会福祉協議会様には重ねてお礼を申し上げたいと思います。